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司祭からのメッセージ


キリストの昇天

神に寄り頼む者として生きる

                      牧師   司祭 ダビデ 渡部 明央

  

 
 主の復活、おめでとうございます。

 イースターの喜びのうちに、5月1日に洗礼堅信式が行われ、1名の方が洗礼に、1名の方が洗礼堅信に、そして2名の方が堅信の恵みに与りました。堅信を受けた2名は小田原聖十字教会の信徒の方々で、この日に当教会で合同で堅信の恵みに与りました。
 
 洗礼堅信式の中で志願者は誓約をします。その誓約は「父と子と聖霊なる神を信じること」「サタンを退け、この世の悪と戦うこと」「神を愛し、人を愛すること」の3つに要約できます。洗礼を受けた者は必ずこの誓約をし、堅信式だけ単独で行う場合はこの誓約をもう一度行います(祈祷書291頁)。幼児洗礼の場合も、教父母が代わりに誓約をしますので洗礼を受けた者は等しくこの誓約をしているのです。
 
 しかしこの3つは、改めて考えると、本当にわたしはこの約束を守れるのだろうかと思うものではないでしょうか。生涯神を信じていけるのだろうか。サタンを退けてこの世の悪と戦うなんてできるのだろうか。神を愛し、人を愛することなどできるのだろうか、と。

 しかしこの誓約には、すべて「神の助けによって」という言葉がついています。「神の助けによって努めます」「神の助けによってより頼みます」というように「神の助けによってわたしは~します」と誓約するのです。
 
 人間は弱い存在であり、完璧ではありません。だからこそ、神さまの助けによってわたしはこれから神を信じ、この世の悪と戦い、そして神を愛し人を愛する者として生きていきます、と誓約するのです。それは、全てにおいて神に寄り頼む者として、この世の生涯を生きていくことを約束しているのです。自分を誇るのではなく、主を誇りとして、生涯主イエスさまと共に歩むことを約束するのです。
 
 そして堅信式は、7つの賜物を授かり信仰が堅められる式です。7つの賜物とは、「知恵」「理解」「神慮」「勇気」「神を知る恵み」「神を愛する心」「神を敬う心」です。堅信式はある程度年齢を重ねてから受けます。それは、信仰を理解するようになるからではありません。むしろ年齢が上がれば上がるほど、わたしたちは自らの信仰の弱さや脆さを自覚するのではないでしょうか。堅信式は、その弱さ脆さを抱えるわたしたちに、聖霊によって神が7つの賜物を授けてくださり、そして神に寄り頼む者として信仰の道を豊かに歩むようになる祝福の式なのです。
 
 4名の方が主の道を豊かに歩むことができますよう祝福をお祈り致します。そして既に洗礼堅信を受けたわたしたちも今一度その喜びを思い起こし、これからも豊かに主の道を歩んで参りましょう。